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作ったものとか進行状況とか徒然徒然。
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歌詞に織り込んだ引用部分やキーワードについての簡単な説明です。
画像にあったりするものはちょっと除外気味。


貴方だけが覚えた「帝紀」「旧辞」を
 聖徳太子が蘇我馬子と共に書いたとされる書。 by日本書紀
 「天皇記」「国記」ともいわれる。現存せず。


淤能碁呂
 八島が生まれるときめき

 今で言う淡路島(諸説あり)。
 八島は日本の呼称。大八州国・大八州とも。


中つ国
の夢

 高天原と黄泉国の間。日本国土のこと。豊葦原とも。
 指輪物語で舞台とされた世界も同じ名だが、この場合は別物。w


相聞『霞立つ』 挽歌は『岩代の浜松

 霞立つ 春の長日を 恋ひ暮らし 夜も更けゆくに 妹逢はぬかも
                       (万葉集十巻1894:柿本人麻呂)

 岩代の 浜松が枝を 引き結び 真幸くあらば また還り見む
                       (万葉集二巻0141:有間皇子)

 本当は相聞に「あかねさす~(額田王)」を使いたかったのですが、
 アレは雑歌らしく、断念。
 また、区切りで分るように、「いわよのはままつ」ではなく、
 「いわしろの はままつがえ」が正しい読みです。
 歌詞の読みは仕様なので、暖かく見てやってください……。(´・ω・)


東(あずま)の『多摩川に』 防人の『韓衣

 多摩川に 曝す手作り さらさらに 何そこの児の ここだ愛(かな)しき
                  (万葉集十四巻3373:よみびとしらず)

 韓衣 裾に取り付き 泣く子らを 置きてそ来ぬや 母(おも)なしにして
                   (万葉集二十巻4401:他田舎人大嶋)

 この二首は有名かと。
 東歌・防人の歌は地域等で決まるので、ここからまた、相聞や挽歌に
 分ける事が出来ます。


讃岐の姫君
は何回言っても落ちない

 コメントでのご指摘どおり、「讃岐造麿」からです。
 「造麿」は「国造」のように、本によっては他の書き方だったりします。


無理難題
も挑んでみたけど
   石 作 皇 子 :仏の御石の鉢
   車 持 皇 子 :蓬莱の玉の枝
 右大臣阿倍御主人:火鼠の裘
  大納言大伴御行 :龍の首の珠
  中納言石上麻呂 :燕の子安貝

 もちろん全員失敗☆


「君の居ない世などつまらない
       だから不死の薬は天に最も近い山で焼いておく

 富士山の名前由来。
 この時代の富士山は、火山活動が活発で、煙を吐いているという
 記述があちこちに見られます。
 ここでこの薬を飲んでしまった姫が、妹紅。(ぉ 


男もすなる 日記といふものを女もしてみむ』と
                      書く貫之が理解できない
 土佐日記冒頭部。
 このように始まっているものの、女として描き貫かれてはいません。
 土佐で亡くした娘への哀傷があったのかもしれないという見方も。

自分探しの旅 東に下っても
 伊勢物語7~9段「東下り」より。
 「身をえうなき(要無き)ものに思ひなし」、居場所を求めて下ります。
 「かきつばた」や「都鳥」の歌は教科書でも見た方がいるかもですね。

 らころも つつなれにし ましあれば るばるきぬる びをしぞおもふ


昔男有り』と 描くよ

 冒頭の書き出し。
 「昔、男ありけり」「昔、男(ry」というのが多い。


はあけぼの 夏は夜
 枕草子冒頭部。「春は曙」より。
 随想的な章の代表例。
 清少納言。苗字は清原さん。w


うつくしき物 にくき物

 「ものづくし」タイトル。
 ほかにも「すさまじき物」「鳥は」などなど。


知ってるわ その一文 漢詩も読んでたら 簡単よ
 「雪のいとたかう降たるを」(280段)
 清少納言の機知が光るワンシーン。
 とはいっても、彼女自身が御簾を上げたわけではなかったり。w


数多き恋した 桐壺の光る君
若き日の過ちを悩み 
雲隠れ
 桐壺~幻(+雲隠れ)が、光源氏の生涯。
 雲隠れは本文無しのため、カウントされたりされなかったり。


匂宮
から繋ぐ 橋姫夢の浮橋
 匂宮以降は薫と匂宮が主人公。
 橋姫~夢の浮橋が、所謂「宇治十帖


虫愛ずる姫君
 はいずみ貝あはせ

 堤中納言物語、章段タイトル。
 当時では考えられないような掟破りの姫君がいたり。
 はいずみを顔に塗ってしまった浮気相手に、主人公ががっかりしたり。
 主人公が、かわいそうな姫にそっと援助をしたり。
 そんな話。


『東路のはてよりも』

 更級日記冒頭より。
 「東路の道のはてよりも」が正式な文章。
 彼女曰く「源氏物語読めたら后の位なんて要らない」


我らの日記を綴る日は絶えない
 ここは、作者二人の目線故、「にき」と読んでおります。
 土佐日記も「にき」です。
 例外は「日記に物語り増やせ」のところだけが「にっき」です。
 

大・今・水・増
 四鏡の最初

 四鏡の並び。
 自分は「おおいまみずます」だったのですが、
 人によっては「だいこんみずまし」だったりしますね。


はじまりいっぱい 上代・中古
 
「上代」の読みは個人的に「かみしろ」の方が好きです。
 今回は語呂の都合上、「じょうだい」と読んでおります。


『遊びをせんとや生まれけむ』
 遊びをせんとや生れけむ
 戯れせんとや生れけん
 遊ぶ子供の声きけば
 我が身さえこそ動がるれ
                 (二巻)
 歌では「む」も「ん」と発音しています。
 所謂音便化ってやつです。(ぇ
 

ざくざくと書いてみましたが。
もし他に気になるものがありましたらご一報ください。 
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HN:
ひらさと なづる
性別:
女性
自己紹介:
平安時代好きな左音声の人、ということで平左人。漢字だとなんか変なので、平仮名でひらさと、です。
誤字に誤変換は日常茶飯事、切ないことこの上ない。
(´・ω・)
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